2013/01/27

INFOBAR A02インプレッション

普段INFOBAR A01のユーザーなのですが、待望の後継機種であるINFOBAR A02が発表されました。早速、KDDIデザイニングスタジオに行って触ってきましたので、インプレッションを報告します。

■外観
各所でも報じられていますようにINFOBARでこれまで特徴的だった物理ボタンが廃止されてオンスクリーンキーになっており、前面がほぼディスプレイであることと、ベゼルが黒であることから、他のスマートフォンと一見して違いがわかりづらいものとなってしまいました。その為、INFOBAR A01のかわいらしさが無くなった一方で、少しクールな印象の男性向けのデザインとなりました。

これなら、INFOBARじゃなくても良いじゃないかという意見もあるようなのですが、自分は普段、Galaxy Nexusも併用しているので、物理ボタンが無いことにさほど抵抗がないことと、この大きさになると、そのバランスから物理ボタンを配するにしても相応の大きさになるであろうことを想像すると、まぁこれはこれでいいのでは無いかと思います。

だって、A01をただ大きくしただけのデザインだったら、それこそ興ざめじゃないですか?

自分が買うなら色はAOAOですね

■液晶
明るくて非常にキレイだと思いました。今年のひとつのトレンドに5inch FullHDってのがあると思うのですが、(実はこの後にXperia Zも見たのですが)自分の節穴の目には違いがあまり良くわかりませんでした。恐らく、並べて比較すればもう少し違いがわかるのでしょうが。。

個人的にはこのレベルであれば、高解像度であることによるバッテリーの消費電力と端末サイズの増大を天秤にかけても4.7inchのHDパネルも悪くない選択だと思います。

■カメラの画質
これは最近のHTC端末らしく、明るい広角のレンズとか、連射でシャッターを切る機能とか、使い勝手と画質はA01と比較して大きく進化してます。というか、A01のカメラはちょっとひど過ぎでしたよね。。

■音質
実は展示スペースにBeats Audio対応のヘッドホンとともに展示されていることを期待していたのですが、残念ながらそんなことは無かったので、音質は確認できませんでした。

■持ち心地
持った感じ、とても軽く感じました。A01と比較して背面の膨らみが無く、ストレートな形状なので、そこは少し持ちにくさを感じました。個人的には背面は適度な曲面を持ったものが好きなので好みの問題も大きいかと思います。

あと、同じようなサイズのGalaxy Nexusではあまり問題無かったので、ちょっと意外だったこととして、片手操作は少し難しいと感じました。

よくよく見ると、これは端末の角のデザインによるところが大きいと思われます。A02は角こそ丸まっているものの、直角的な形状をしています。Galaxy Nexusは角と底面がゆるやかな曲線を描いてますが、これにより、手のひらのより深くまで端末を握ることができ、親指を隅まで伸ばしやすくなるのです。

Nexus 4がGalaxy Nexusとほぼ同様の形状をしていることから、Googleはこれくらいの端末サイズになるとこの形状が有効だと考えているのでしょう。特許まで取っているのかどうかは知れませんけども :-P

AQUOS PHONE ZETAの特徴的な下部の形状もこのような効果を狙ったものだと思われますが、確信はありません。

Xperia Zを持った時にも同様に(端末サイズがA02より大きいから更に)片手操作は難しいと感じました。確かにスクエアでエッジの効いているデザインの方がクールな印象ですが、ここはデザインを優先するか、使い勝手を優先するか、難しいところだと思います。

そもそもこの大きさで片手操作できる人も限られるので、であれば、デザイン優先でもいいのかも知れません。

■iida UI 2.0
iida UI 2.0は1.0と比べて見た目ほど変わっていないとも、変わっているとも言えます。一番目に付く、スクロール時のゼリーのようなぷにぷにしたエフェクトは触ってて楽しいものですが、高速にスクロールして起動するアプリやコンテンツを探している場合には、確実に視認性が下がります。

まぁ、自分の端末なら、どこに何があるのかはおおよそわかっているはずなので、あまり問題にはならないのかも知れません。

パネルのエディットモードに入った時も、2.0ではゆるやかに画面の輝度が明暗するようなエフェクトになるのですが、これもテーマによってはわかりにくいです。1.0のように明確に画面のモードが変わってわかるようにするか、パネルの色を変えるとか、もうちょっとわかりやすいエフェクトの方が良かったと思います。

でも、これくらいのことは中のひと達でかなり議論していまの形になっているのでしょうから、素人には容易にはわからない何かしら深遠な理由があるのかも知れません。

一方で、サイズの変更などはタップだけで切り替えられるようになっているなど、使い勝手が進化している部分も当然あります。これにより画像のサイズ変更はかなりいい感じにできますが、どんな画像サイズでも思った挙動になるのかは、もうちょっと実験が必要かも知れません。

あと、ピンチ操作でパネルを追加するメニューを表示するのも操作としては、かなり違和感を感じるところなのですが、これはまぁ他にやりようが無かったのかも知れません。1.0との互換性を無視して、ホームキー長押しでも良かったような気もしますが。

今回、端末サイドのファンクションキーを押すと、ListViewと呼ばれる、階層化されてコンテンツに容易にアクセスできるTableView形式のメニューのようなものが用意されました。確かに便利そうではあるものの、個人的にはここの機能はデザインを含め、あまり練られていない印象を受けました。エフェクトもあまり必然性を感じないものです。

iida UI 3.0ではここの機能のブラッシュアップがかなりされるのではないかといまから予想してます。

いろいろ文句を書き並べてますけど、パネルの使い勝手は確実によくなってますし、1.0のユーザーはあまり違和感なく使えて良い仕上がりになっていると思います。特にともだちパネルは便利な機能だと思いました。

ただ、これは展示の仕方の問題なのですが、デモ端末にはある程度ダミーデータの登録をしておいてほしいものですね。twitterとかfacebookのデモ用アカウントも含め。でないと、せっかくの新機能を全部試せないので勿体無いです。

今回、音のデザインを小山田圭吾さんがされたということで、かなり期待していたのですが、音のコンテンツにアクセスするにはau IDの登録が必要とアラートがいちいち出て、非常に鬱陶しかったです。これ実機でもそう何でしょうね。。

あと、メモリーが1GBである点は、短い時間では問題を感じませんでしたが、将来的には不安を残していると思います。A01はバッテリー容量に不安がありましたから、二代続いて不安要素があるのは残念ですね。コストの問題もあるのでしょうが、ユーザーが安心して使えるものを作ってもらいたいです。

でも、個人的には、そんな細かいことを気にする以上にこの新しいINFOBAR A02を気に入ってしまいました。

特にINFOBARは、iida UIの美麗なHome画面からアプリを起動した際に、Androidのくそダサいアプリが表示されて、夢から一気に覚めたような感覚に襲われるのですが、ICSになって確実に改善されているのと、特に今回カレンダーアプリがデザインされたものに置き換わってたのは非常にうれしく思いました。

(おまけ)
同じ日に銀座のソニービルに行って、Xperia Tablet Zを見てきましたが、とにかく薄くて軽くて、かなり良い感じでした。150g軽くなるだけで、こんなにも印象が変わるのかと衝撃を受けたほどです。wifi版が出たら是非購入したいです。


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